抄録
フレーム単位でR,G,Bを切り替えるシーケンシャルカラー方式が提案されている。この方式を実用化するためには、フォーマット変換やフレーム間符号化において動き補償色プレーン間処理が必要になる。しかし、各フレームの色プレーンは3フレーム周期で変化し、1ないし2フレーム間で動き推定を行おうとした場合、色プレーンが異なるので、通常の動き推定が使えない。これに対し、輪郭画像に基づく動き推定を提案してきたが、輪郭画像も彩度の高い画像では色プレーンにより異なった画像になる。そこで、輪郭画像に対してエリアレベルによる正規化処理を行い、ブロックマッチングにおいても誤ベクトル軽減処理を施した動き推定方法を提案する。実験により、動き補償された画像のPSNRや画質が大幅に改善できることが確認できた。