抄録
本稿では,PCカード用アンテナとしてマイクロストリップライン(MSL)で構成し,誘電体基板と同一面内に配置した不平衡給電逆Lアンテナについて考察している.MSLを誘電体基板の端に近づける為,特性インピーダンスがどう変わるか確認して,MSLの線路幅を決定している.次に,MSLで逆Lアンテナを構成するモデルの数値解析を行っている.不平衡給電逆Lアンテナを構成するMSLの接地導体板は,線路幅より左右に1mm広くなっている.この接地導体板の長さとMSLの線路長の長さを調整することによりインピーダンス整合は容易である.設計周波数は2.6GHzとしている.解析には,モーメント法に基づく電磁界シミュレータWIPL-Dを用いている.