抄録
本研究では右手系/左手系複合線路(CRLH-TL)を用いた円偏波漏れ波アンテナ(CPLWA)の放射効率向上を実現した.以前の研究においてCP LWAはユニットセルの寸法を調節することによる位相差制御,CRLH-TLを移動し,グラウンドの両側のエッジからの距離を調節することにより得られる振幅制御により実現された.さらに今回はユニットセルの数を13個に増やした場合でも,同様にこの方法は適応でき,実験において円偏波特性を維持したまま2.68GHzから2.9GHzの使用周波数帯において約52%の放射効率が得られた.ユニットセルの数が8個の場合に比べ放射効率は約16%向上した.