抄録
標準電波JJYは福島県のおおたかどや山標準電波送信所から40kHzの周波数で送信されており、佐賀県と福岡県の県境に位置するはがね山標準電波送信所から60kHzの周波数で送信されている。標準電波JJYは電波時計に利用されている。電波時計は様々な場所で使用されているので、どこにいても受信できることが望まれる。しかし名古屋市では、福島局と九州局の両送信所から距離が遠く、電波が弱い為、屋内や地下では標準電波を正しく受信できない場合がある。本研究では三軸ループアンテナを使用し標準電波JJYの電界強度及び位相の三系統同時測定を行い、標準電波がどのように伝搬するのか検討した。