抄録
本稿では,パントマイムの実演者が作る「見えない壁」をKinectにより認識,可視化し,評価するシステムを構築した.本システムは次のような特徴を持つ.(i)手の運動状態から演者による壁の生成位置を推定し,実映像と合成して表示する.(ii)作成された複数の壁の断片の視認性を高めるため,手のセンサからの深度と向きを反映したサイズ,透明度の壁を表示する.(iii)壁生成動作の終了後,作成された壁の重畳表示を行うと共に,それらの適正な面と成す角や壁の深度分布から壁の質を評価する.発表時にはKinectを用いたデモも行う予定である.