我々は,計算機合成ホログラムを手軽にハードコピーとして出力ができるフリンジプリンタの開発を行っている.これは液晶パネルに表示した干渉縞をレンズで縮小して感光材料に露光し,それらを多数並べることで高解像度なホログラムの出力を行う.干渉縞を一点ずつ記録する方式と比較して高速な出力が可能であるが,画素サイズが0.44μmと高精細なため,100ミリ角のホログラムでは画素数が500億を超え,出力も15時間を超えてしまう.本研究では,このフリンジプリンタの出力のさらなる高速化を検討し,レーザ出力の増加や空間光変調器の解像度の向上,シャッタの変更などを行って1Gpixelあたりの出力速度をこれまでの18分から4分程度まで短縮することができた.