映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: 3DIT2015-8/HI2015-42
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ヘッドマウントディスプレイを用いた仮想テレビに関する研究(立体映像における人間工学的研究,及び立体映像技術一般)
原嶋 瞭包 躍
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抄録

3Dテレビの登場によって,従来の2Dテレビよりも大きな臨場感を得ることができるようになった.しかし,一般に普及しているレンチキュラレンズ式立体テレビは,視差数が決まっているため十分な運動視差が表現できず,限られた視域でしか立体映像を観察できない.本研究は,ヘッドマウントディスプレイの画面上に,風景の中に本物のテレビが置いてあるかのように立体的に仮想テレビを表示することを提案する.使用者の位置に応じて,リアルタイムに仮想テレビの表示を変えて立体映像を提供することで,視域を制限せず,また前後と上下左右にも視差をつけることができる.実験結果から,仮想テレビが実物のテレビと同様に見え,運動視差が連続的に表現されていることを確認した.

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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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