映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: BCT2015-41
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OFDM方式42GHz帯FPUにおけるPAPR低減の検討(デジタル放送技術および一般)
津持 純中川 孝之濱住 啓之府川 和彦
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キーワード: OFDM, PAPR低減, FPU, ミリ波, 無線伝送
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抄録
筆者らは、高精細・高臨場感の次世代放送サービスである8Kスーパーハイビジョンの実現に向けて、ミリ波帯(42GHz帯)の電波を用いた8K放送番組素材の無線伝送装置(FPU: Field Pick-up Unit)の検討を進めている。ミリ波帯は広い周波数帯域が利用できるため大容量の無線伝送に適している。さらに、伝送方式をOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)にすることで周波数利用効率を高めることができる。しかし、OFDM信号は多数のサブキャリアを用いるためPAPR (Peak to Average Power Ratio)が大きくなる。そのため、増幅器のバックオフを大きくする必要があるが、バックオフを大きくすると増幅器の効率が悪くなる。本稿では、OFDM方式の42GHz帯FPUにPAPRを低減することを目的として、CAF (Clipping and Filtering)法とPTS (Partial Transmit Sequence)法を適用し計算機シミュレーションを行った。PAPR低減の効果を検証した結果、CCDF=10^<-2>において2-3dBの改善効果があることを確認した。
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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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