NHKでは,次世代地上放送で8Kスーパーハイビジョンなどの大容量コンテンツを伝送する方式について研究開発を進めており,1つの要素技術として誤り訂正符号にLDPC符号を使用することを検討している.LDPC符号は,符号長を長くすることによって誤り訂正能力を向上させることができる.しかし,符号長を長くすると,復調の単位となるOFDMフレーム内のデータビット数をLDPC符号の符号長の整数倍に設定することが難しくなるため,受信機でOFDMフレームの同期を確立できても,LDPC符号の復号に必要な先頭位置を検知することができない.そこで今回,データとともにLDPC符号ブロックの先頭位置情報を伝送する方法を提案し,計算機シミュレーションによりその受信特性の評価を行ったので報告する.