映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
40.11 映像表現&コンピュータグラフィックス
セッションID: AIT2016-111
会議情報

流体シミュレーションを応用したモーションブラーの生成(CG・アニメ,映像表現・芸術科学フォーラム2016)
内田 裕菊池 司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
近年の日本のアニメーションにおいて,従来の手書き作画と併用する形で3DCGによる画像生成が使われる場面が増えている.この場合,手書きアニメーション風にレンダリングされた3DCG映像が使われるため,モーションブラーに関しても写実的なものだけではない表現の多様性が必要となってきている.本研究では,モーションブラーに流体シミュレーションを応用し,オブジェクトが高速で動いた瞬間にオブジェクトの周囲で巻き起こる乱流現象を可視化する形で新しい見方のモーションブラーを表現する手法を提案する.シーン中で高速に移動するオブジェクトからパーティクルを放出し,グリッドベースで計算し流体シミュレーションを行う.さらに,シミュレーションされたパーティクルを利用してパーティクルベースボリュームレンダリングによる可視化を行う.本手法により,複雑に揺らぎながら変化するモーションブラーの生成が可能となる.
著者関連情報
© 2016 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top