映像情報メディア学会技術報告
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40.30 放送技術
セッションID: BCT2016-67
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バースト消失耐性に優れる消失訂正符号の再生映像クロック検証
*川本 潤一郎倉掛 卓也
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抄録

番組制作向けに映像信号を低遅延でIP(Internet Protocol)伝送する技術開発や規格化が進んでいる.品質を確保するためのパケット消失対策も低遅延性を考慮して排他的論理和演算を用いた消失訂正符号による誤り訂正方法がSMPTEで規格化されている(従来法).私たちは,従来法を改善して,バースト消失耐性を向上できる方法を提案し検討を行ってきた.先の報告では,提案法は従来法に比べてバースト消失耐性を2倍に向上できることを明らかにした.今回は,再生映像信号クロック性能の検討を行う.送信機で映像信号のクロックから生成したビデオタイムスタンプ値を映像パケットに付加し,受信機では当該値を用いて映像信号クロックを再生する手法を用いる場合,従来法と提案法の誤り訂正方法では,構成法の違いから再生映像信号クロック性能に差が生じる.そこで本稿では,従来法と提案法について,受信機の再生映像信号クロック特性を実機により評価した.結果,提案法は従来法に比較して,再生映像信号クロックの周波数ジッタを約64%に縮小できることを明らかにした.

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© 2016 一般社団法人 映像情報メディア学会
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