主催: 放送技術
会議名: 放送技術
開催日: 2016/09/09
NHKでは,次世代地上放送伝送方式に向けた暫定仕様の検討を進めている.暫定仕様はISDB-Tの特徴である階層伝送可能なセグメント構造を継承しつつ,ISDB-Tよりも周波数利用効率の高い方式となるよう検討している.また,変調多値数や符号化率などの伝送パラメータを増やし,伝送容量や受信特性を選択できるようにしている.特にISDB-Tでは選択出来なかったSPパターンについても暫定仕様では複数パターンを備えており,固定受信,移動受信など受信環境に応じたSPパターンが設定できる.そこで今回,移動受信用のSPパターンについて,計算機シミュレーションにより受信特性の評価と考察を行ったので報告する.