抄録
『柔らかい』動作と『硬い』動作の判別手法を提案する.動作の中には『柔らかい』や『硬い』などと表現される動作があるが,これらの動作とその形容的表現は主観に左右されるため,人とロボットなどにおけるインタラクションの際,それらを判別することは重要となる.本研究では,腕の動作に『柔らかい』と『硬い』の差が生じやすいと仮定し,腕振り動作を例に,モーションキャプチャデータを解析した.加速度と躍度をもとに回帰分析を用いて『柔らかい』と『硬い』の識別線を求めることで動作を判別する手法を作成した.また, SVMを用いて『硬い』領域を求め,動作を判別する手法を作成した.動作判別実験を行った結果,回帰分析による手法は67%,SVMによる手法は58%の判別に成功した.