映像情報メディア学会技術報告
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40.33 メディア工学/映像表現&コンピュータグラフィックス
セッションID: ME2016-123
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[招待講演]FTVのフレームワークとSIGGRAPH2016における3D技術の動向
*谷本 正幸
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抄録
無限の視点を持ち3次元空間情報の全てを伝達する自由視点テレビFTV(Free-viewpoint Television)は,ユーザが視点を自由に移動させて臨場感あふれる3次元シーンを見ることができる究極の3DTVであり,世界の映像メディアの頂点に立つ.MPEGは2001年以来FTVの国際標準化を行ってきた.FTV標準化の第3フェーズである現在のMPEG-FTVでは,超多視点3D表示とフリーナビゲーション,及び360度3Dの実現を目指している.超多視点3D表示とフリーナビゲーションについては,新しい技術の存在を確認するCall for Evidenceを終了し,Call for Proposalsの準備を開始した.ここでは,多視点映像に奥行き情報を加えたMVD (Multi-view plus depth)や面情報を加えたMVS (Multi-view plus surface) を3次元シーン表現方式とするFTVのフレームワーク,及び国際標準化の進捗について述べるとともに,SIGGRAPH 2016における3D技術の動向について報告する.MVSにより物体の反射特性や透明度も付加データとして持つことができるため,鏡面反射や半透明のシーンも表現でき,照明条件の変更なども可能となる.
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© 2016 一般社団法人 映像情報メディア学会
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