映像情報メディア学会技術報告
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40.37 ヒューマンインフォメーション
セッションID: HI2016-69
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熱い刺激は温かい手で―温冷写真刺激と手の温冷との間の刺激−運動反応適合性―
*金谷 英俊西崎 友規子永井 聖剛
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抄録
刺激反応適合性パラダイムを用いて,写真刺激から示される温かさと,実験参加者の反応手に対する物理的な温度との間の関係性について検討した.参加者は,各実験ブロックの最初に,片方の手を温かい湯に,もう片方の手を冷たい水に浸したうえで,提示された写真刺激への反応課題を行った.各試行では,火や熱等の温かさを示す写真刺激(温刺激)もしくは雪や氷等の冷たさを示す写真刺激(冷刺激)のいずれかが提示された.実験参加者の課題は,温刺激には温かい手で,冷刺激には冷たい手で反応する(適合条件),もしくは,温刺激には冷たい手で,冷刺激には温かい手で反応する(不適合条件)ことであった.その結果,温刺激において不適合条件と比べて適合条件にて反応時間が短くなり,冷刺激でも同様の傾向が認められた.以上の結果は,温冷認知に関して視覚入力と運動反応出力システムとの間で,温冷に関する情報が共有されていることを示唆する.
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© 2016 一般社団法人 映像情報メディア学会
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