抄録
筆者らは,SHV (Super Hi-Vision)ワイヤレスカメラの実現を目指し,4×4 MIMO (Multiple-Input Multiple-Output)による大容量伝送技術の開発を進めている.4×4 MIMOでは,最良の信号検出結果が得られるMLD (Maximum Likelihood Detection)の演算量が大きくなる課題があり,これまでにブロックQR分解を用いた演算量削減型MLDを提案してきた.今回,提案アルゴリズムを用いたQPSK (Quadrature Phase Shift Keying)の4×4 MIMO復調器を試作し,演算量削減効果とBER (Bit Error Rate)特性の評価を行った.その結果,演算量については従来のMLDに比べて乗算回数を約54%,加減算回数を約56%に削減することができた.また,BER特性については,計算機シミュレーション結果から約1dBの劣化に抑えることができた.