抄録
筆者らは,8Kスーパーハイビジョンの超高精細映像が伝送可能な,小型で電力効率に優れたミリ波帯ワイヤレスカメラの実現を目指し,伝送方式としてシングルキャリア(SC; Single-Carrier)の信号に対して周波数領域等化(FDE; Frequency Domain Equalization)を行うSC-FDE方式の適用を検討している.今回,変調方式に32QAM (Quadrature Amplitude Modulation)と32APSK (Amplitude Phase Shift Keying)を用いた場合のミリ波帯増幅器の非線形特性による影響,および誤り訂正を含めた伝送特性ついて計算機シミュレーションにより検討を行い,送信信号の品質が同等となる送信出力の条件のもとで,SC方式が従来のOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に対して回線の伝送マージンを大きくできるという結果が得られたので報告する.