抄録
現状の技術で球体へのプロジェクションマッピングを行ったコンテンツは「WONDER MOMENTS」や,「SPACE BALL」などがある.これらの球体スクリーンは大規模な臨場感コンテンツに使用するために,特別に作成されたものであり,コストがかかることなどから,個人でそのような大型の球体スクリーンを用意し臨場感コンテンツを製作するのは困難である.この問題を解決するためには,容易に製作できる球体スクリーンを実現させることが重要である.そこで全球ではなく,半球のドームであるジオデシックドームを製作しプロジェクター1台で映像を投影させる.映像は魚眼レンズを使用して撮影し、音声はバイノーラル録音を用いる.個人が容易に製作できるジオデシックドームにバイノーラル録音された映像を投影させることでその場にいるような臨場感コンテンツを製作した.