抄録
レーザー光線を弦に見立てた,物理的な弦のないハープのような円形楽器,「Laser Loop」を製作した.中心から放射状に照射されるレーザーを円形に並べられた光センサーに当てることによって,従来の一方向に手を振る演奏だけでなく,上下左右に手を大きく動かす演奏や,腕をぐるぐると回すような動きでの演奏を行える.これにより,全身を使った演奏を行うこと,手を折り返すことなく音階を連続させて演奏をすることが可能になり,演奏のパフォーマンスとしての可能性を大きく広げている.また自然な無限音階を利用した演奏ができるようになった.