抄録
入院患児は入院生活の中で治療に対する苦痛や,入院生活に対する不安など様々なことに脅かされている.その中で入院患児にとって遊びとは,入院中のあらゆるストレスを発散させる代償行為である.その遊びにストレスになりうる環境に対する対処である「ストレス・コーピング」を取り入れ,入院患児の心理的不安の軽減を目指していく.そこで近年ゲームなど遊び織り交ぜたコンテンツが多く発表され盛り上がりを見せている,AR(Augmented Reality)という技術に注目し,入院患児のためのARを用いたストレス・コーピングコンテンツを提案していく.