抄録
本研究では人と人が対面したような自然な視線動作をバーチャルキャラクタに付与する手法を提案する。人間は他者を見つめる際に完全にランダムに視線を動かすのではなく、目、鼻などの特定の部位に重点的に視線を遷移させる事が知られている。本手法では実際に人と対面した時に相手を見つめる際の視線運動に関する統計データと、 webカメラで取得した人間の顔の位置や部位に基づいて眼球運動を生成する。それを利用して作成した眼球運動をバーチャルキャラクタに付与することで、対面した際のユーザ側の顔を意識したような視線動作を伴ったバーチャルキャラクタの生成が可能になった。