抄録
本論文は、急速なグローバル化等により、これまでの経験やノウハウだけでは解決できない課題に直面するビジネスパーソンを研究対象とする。意思決定のスピードも要求され、彼らを取り巻く環境が急速に変化している中で、インバウンドに関わるビジネスパーソンを研究対象として設定し、現在に至るキャリアプランの形成の構造や課題を明らかにし、彼らに対する現実的なキャリアプランの形成の実践がどうあるべきかについて考察していく。
国内外の観光産業に関わる彼らは、大企業で働くゆえの特徴的な認知的拘束を抱えており、キャリアの節目で次のステップに移行できず立ち止まるという問題を抱えやすいことが、多くのキャリア開発支援から明らかになった。彼らに対し「小熊モデル」を用いた内省への支援という介入を行った。その結果、キャリア目標を見出すことができ、キャリアの節目で立ち止まることなく自ら活き活きと仕事やこれからの人生に取り組めることとなり、よりよいキャリア形成に寄与する可能性が示された。