抄録
空中ディスプレイの要素である空中像の形成技術として,再帰反射による空中像の形成技術AIRR(Aerial Imaging by Retro-Reflection)が提案されている.AIRRによる空中像には低輝度という問題がある.本研究ではAIRRによる空中像の輝度向上のための偏光変調を用いたAIRRに適している再帰反射素子を明らかにすることを目的として再帰反射素子の反射特性の計測を行なった.さらに,実際に偏光変調を用いたAIRRによる空中像の形成装置を製作し,輝度が向上していることを明らかにした.