映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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41.05 マルチメディアストレージ/コンシューマエレクトロニクス/ヒューマンインフォメーション/メディア工学/映像表現&コンピューターグラフィックス
セッションID: MMS2017-25
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高記録密度ホログラフィックメモリに向けた仮想位相共役を用いた多重技術の特性評価
*後藤 優太岡本 淳小川 和久富田 章久
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抄録

ホログラフィックメモリにおいて,達成可能なホログラムの多重数および記録密度は,記録媒質内のダイナミックレンジによって本質的に制限される.そこで本研究では,記録媒質におけるダイナミックレンジの消費を抑えるため,仮想位相共役を用いた多重技術を提案する.本手法はランダム拡散版によるビーム拡散と位相共役光の波面再構成の特性を利用することで,複数の信号を記録媒質に同時に記録する.したがって,1枚のデータページあたりの記録露光量を低減することができる.さらに,本方法は位相共役再生をコンピュータ上で処理することにより,光学系の大型化を最小限に抑える.数値解析において,媒質内に記録されたホログラムの屈折率変調量を観察することによって,ダイナミックレンジの消費を抑制が可能であることを確認した.加えて,ダイナミックレンジの消費を抑制することでホログラフィックメモリの記録容量が向上することも確認した.

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© 2017 一般社団法人 映像情報メディア学会
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