ITヘルスケア誌
原著論文
ドライビングシミュレータを用いた自動車運転時における健常人のアイトラッキングに関する研究
薄 雄斗大野 ゆう子古田 誠朗小野 浩国松(佐貫) 志保岩瀬 愛子新家 眞
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12 巻 (2017) 2 号 p. 2-8

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抄録

運転中に人がどこを見ているかという視点の追跡 (アイトラッキング) は、安全運転のための解析として利用されつつある。本報告では、眼科一般検査で正常と診断された被験者においてDriving simulator (DS) 下での運転時にアイトラッキングを計測し、健常人の自動車運転中の注視点を検討した。被験者は男性3名、女4名の計7名で年齢の中央値は47歳 (25-67歳) であった。DSにおいて対向車が来ない直線道路走行シーンを3シーン各3秒間を抽出し、注視点の分布を求め、その分布の重心から注視点が3度、6度、9度以内に入る割合を計算した。その結果、男女間に有意差には認められず年齢との相関も弱かった。注視点の重心から3度以内に90%以上の注視点が分布したのはのべ21例 (7名×3回) 中10例 (47.6%)、70%未満の視点しか分布していなかったのは同21例中5例 (23.8%) であった。また、個人において3シーンの注視点の分布が同じだった者は、7人中1人だけであった。以上より、健常人でも、障害物もなく直線道路というほぼ同じ条件における走行でも注視点がばらつくことが示唆された。

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© 2017 ITヘルスケア学会
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