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ITヘルスケア誌
Vol. 9 (2014) No. 2 p. 22-33

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http://doi.org/10.11204/ithc.9.22

調査報告

本稿は,2009年にITヘルスケア誌に掲載された「胃がんを対象とした内視鏡教育のための動画像を用いたシミュレーション型教材」の続報で,開発した教材の有効性を学生に対する評価から検証したものである.本研究の目的は,先行論文で開発した内視鏡教育のためのシミュレーション型教材を活用して,医学生を対象とした教育実践とその評価について得られた知見を報告することである.本研究では,医学生82名(6年生31名,5年生51名)を対象に教育実践を行い,学生の学習履歴データを分析・評価した.その結果,主成分分析により教材中の8つの問題が,画像に関係する問題と画像に関係しない問題に類別されることがわかった.また,病変の範囲診断の評価では,「検出率-過検出率」という評価量を使って定量的に評価した結果,NBI(色素)画像が通常画像よりも読影に適していることがわかった.今回の調査結果から得られた知見として,内視鏡教育には,画像に関係する問題と画像に関係しない問題の両方を学習する必要性が明らかにされた.画像に関係する問題は従来のテキストによる学習だけでは限界があり,特に読影能力を高めるためには動画像を活用する問題を効果的に学習することが期待できるeラーニングが内視鏡教育に有効であると考えられる.

Copyright © 2014 ITヘルスケア学会

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