2022 年 16 巻 p. 97-104
2021 年5 月に伊豆沼・内沼でナマズの黄変個体が小型定置網により採捕された.採捕された個体は全長681mm と大型であり,魚体の大部分が黄変していた.その後,屋外暗所での飼育中に黒色部が増加,屋内明所に移した後は黄色部が増加した.黄変個体の体色は飼育環境に応じて変化し,飼育100日後には完全な黄変個体となった.伊豆沼・内沼では,オオクチバス駆除活動により,様々な魚類の個体数が回復し始めている.今回の採捕された黄変個体もナマズの個体数が回復した結果,出現したと考えられる.