抄録
本稿では,スタートアップに関連する税制を検討している。ここでは,スタートアップを支援する税務上の取扱いだけでなく,スタートアップへの投資者を支援する税務上の取扱いを含めて検討している。また,本稿では,公的支援等の観点も含め検討することとし,エンジェル税制及びオープンイノベーション促進税制を取り上げている。
そして,適用対象者や支援方法に対する検討,投資先となるスタートアップの特徴の検討,所得概念からの検討,及び成功段階を考慮した課税の検討を行い,補助金と比較すると税制の方が資金調達額にレバレッジが生じうる点や課税の減免となる措置が導入されているがこれは全期間の所得に変化生じるという点で所得概念上の問題がある点等の指摘を行っている。