2018 年 39 巻 2 号 p. 311-314
症例は60代男性。インフルエンザ感染後メシチリン感受性黄色ブドウ球菌 (MSSA) 肺炎, ショックに対し対外式膜型人工肺 (extracorporeal membrane oxygenation ; ECMO) 管理目的に当院に転院となった。VV-ECMOを導入し治療を開始したが, 入院後より血小板減少が進行し, 1.0×104/µLを下回る重症血小板減少症に至った。血小板輸血を繰り返すも血小板数の維持が困難であり, 出血リスクからECMO継続が困難と判断し, 入院5日目にECMOを離脱した。入院12日目に人工呼吸器離脱したものの, 胸部CTで肺野の囊胞性変化と低酸素血症が残存した。血小板減少によりECMOの早期離脱を余儀なくされた症例を経験した。出血性合併症リスクと肺保護の観点からECMO継続の是非を日々検討する必要がある。