2019 年 39 巻 3 号 p. 370-372
外国人患者を医療機関が受け入れる際には, 医療通訳や医療安全, 宗教, 訴訟リスク, 未収金など問題点が多い。日本ではアジアで初めての第三国定住受け入れ国としてパイロットプログラムが開始され, 難民受け入れ数は増加傾向にあり, RHQやISSJなどの難民支援団体が積極的に活動している。今回, 我々は難民申請中の無保険状態の患者の治療に伴い, 患者の医療費負担額や未収金軽減のため, 特定活動ビザの取得や無料低額診療事業実施施設の利用, 医療通訳の派遣などの調整で難渋し, 入院期間が長期化した1例を報告する。今後も難民として認定されていない患者が来院する可能性は十分あり, 各病院でも対応を確認しておく必要がある。