2026 年 13 巻 p. 35-42
精神看護専門看護師が,抑うつ状態の看護師に早期介入し,短期間での職場復帰を可能にした事例について,事例研究により,そのメンタルヘルス支援の経過を検討し,看護職へのメンタルヘルス支援の要点を明示化することを目的とした.メンタルヘルス支援は,【味方としての役割を伝え相談者が安心できる関係性を築く】配慮により協働して問題を解決する関係を築いた.次いで【困っていることを入り口に相談者の問題の本質を掴む】ことにより,【相談者の状態を悪化させず自分のこととして取り組めるように働きかける】よう支援を実施した.また,休職した相談者の回復に合わせて希望を聞き【多角的な見立てをもち復職に向けて組織に戦略的に介入する】ことで復職を調整した.早期から相談者と組織の両方と良好な関係性を保ち,精神状態に合わせて段階的に主体性を取り戻して問題に取り組めるよう即応的に介入した支援が,重症化を予防し,短期間で職場復帰を可能にしたと考える.