2026 年 13 巻 p. 27-33
発達障害特性を有し,職務に支障をきたしている看護師が存在しているが,職務適応に向けた適切な支援は明らかになっていない.本研究では,発達障害特性を有する看護師に対する,精神看護CNSの支援を明らかにすることを目的とした.10名の精神看護CNSのインタビュー内容を質的帰納的に分析した結果,「介入の契機と生じている問題」「多角的なアセスメント」「包括的支援アプローチ」「支援の転帰と限界」の4つのコアカテゴリが抽出された.精神看護CNSは状況を多角的に捉え,〈複数の立場から見た最善〉に向けて,当事者への直接ケア,教育・支援にあたるスタッフと管理者へのコンサルテーション,看護部など組織全体としての適切な支援に向けた調整を担っていた.しかし,職務適応には限界があり,発達障害特性を有する看護師が自身の特性を理解し,看護職として働く適切なフィールドを選択できるようなキャリア形成支援システムや,看護師にオールラウンダーとしての働き方を求めない,雇用する側の意識変革の必要が示唆された.