抄録
本研究は、国際移住者を身近に支える 12 の民間支援グループへのインタビュー調査を行い、支援 グループの課題および、接触仮説をもとに接触・交流活動における偏見低減のための要点を分析した。
・支援者は国際移住者との接触経験を通して得る学びや喜び、および社会参加意識が活動の継続を 支えている。(対等な地位、知悉可能性)
・主な支援活動は、日本語教育支援、日本文化紹介、通訳・翻訳支援であるが、ボランティアによる 活動に限界を感じている。(社会的・制度的支援)
・接触・交流活動の深化に向けて、アウトリーチ支援、永住者による支援、共に考える場の創出が挙 げられた。(共通目標による協働)
今後の民間支援グループの活動においては、支援者個人の動機への働きかけや接触・交流活動の深 化が求められるが、特に偏見の低減の観点から国際移住者と支援者のうわべやおざなり(casual)とは 異なる関係の近さを育む機会や事業展開が重要となる。