ブリーフサイコセラピー研究
Online ISSN : 2432-9371
Print ISSN : 1880-5132
研究報告
解決志向ブリーフセラピーを思考の枠組み,視線の向き,治療システムの3つの視点で行う—システムズアプローチの視点を取り入れて
宋 大光
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ジャーナル 認証あり

2024 年 33 巻 1 号 p. 13-24

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抄録

解決志向ブリーフセラピー(Solution-focused brief therapy: SFBT)を3つの視点(思考の枠組み,視線の向き,治療システム)に注目して行うことを提案したい。

思考の枠組みとは人が対象に対してする意味づけ,あるいは意味づけをする際の基準になる考え方のことである。視線の向きとはその人が対象について語っているときに思考の中で見据えている方向(問題なのか,解決なのか,どちらでもないのか)である。治療システムの視点があれば,セラピストがSFBTの技法でクライアントの視線を解決に向けると,それは実際に解決に向くのか,問題に戻るのか,どちらでもないのかを見ることができる。

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© 2024 日本ブリーフサイコセラピー学会
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