抄録
超音波検査はプローブの持ち方や所見のとらえ方など主観的な要素が多く,研修時にも指導者によって差が出やすいと考える.また,研修終了後のレベルアップの方法にも苦慮する.当院では基本的に1人の研修者を1人の指導者が担当しているが,指導者による差ができるだけないよう,チェックシートや研修記録を部門全員で共有しながら研修を行っている.指導者が不在の場合でも,代わりの指導者が研修の進捗状況を確認することができる.
研修終了後のフォローアップには,自分の報告した検査所見についてアドバイスをもらったり,稀な症例を共有するための「症例ノート」を活用し,手術症例を対象とした正診率・不一致率を調査し,勉強会を開催している.