主催: システム制御情報学会, 計測自動制御学会, 日本機械学会, 精密工学会, 日本航空宇宙学会, 化学工学会
共催: 48の学会,協会などから協賛
自然災害による被害が毎年各地で報告されており,構造物の防災,安全管理について新たな管理手法が望まれている。本研究では十分な監視あるいは緊急的に監視が必要な土木構造物を対象に,ユビキタスネットワークによる土砂災害検知システムの開発を行った。センサはMEMSによる加速度センサを傾斜センサとして利用し,その精度を検証した.通信器は,2.4GHz帯のメッシュ型ネットワークを採用し,通信の安定性に関する検証実験を行った。その結果,災害検知が対象であれば,大量生産型のセンサチップでも応用は可能であることが確認された。センサノード自体が中継器の役割も果たすメッシュ型ネットワークはロバスト性に優れ,特に多点計測に用いる際には,計測密度の高さに加え,通信の安定性を図れる利点があることが確認された。