2026 年 22 巻 p. 1-11
本研究の目的は新型コロナウイルス感染症重症患者が退院後にどのような不安や困難さを抱えているのかを明らかにすることである。A病院COVID-19専門病棟の重症患者で治療が終了し退院または転院した者へ自記式質問調査を実施し,不安,困難さがあったと回答した7名に半構造化面接を行った。分析は面接内容から退院後の不安や困難さを表している内容を抽出しコード化し,サブカテゴリ化,カテゴリ化した。退院後に抱える不安や困難さとして【後遺症により普段通りの生活を送ることができない】【今後の健康状態への不安が増強する】【COVID-19に関して正しい情報が得られないことへの不安】【トラウマ体験による心理的反応が現れる】【罹患した自分が周囲に及ぼす悪影響を心配する】【社会との隔たりを感じ孤立を深める出来事に悩む】【再感染のリスクを恐れながらも社会生活を送らなければならない】の7のカテゴリが明らかとなった.