日本クリティカルケア看護学会誌
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研究報告
急性期病棟の看護師長の職務満足度
梅林 かおり白田 久美子
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2012 年 8 巻 3 号 p. 26-35

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抄録

本研究の目的は,急性期医療におけるさまざまな改革などにより,看護師長の業務もより繁雑となったことが推測されることから,急性期病棟の看護師長の職務満足度を把握することである.研究対象者はA県内の100床以上を有する規模の病院37施設の急性期病棟を管理する看護師長の任にある者234名,調査内容はStampらによって開発され,尾崎・忠政により翻訳された職務満足度を使用した.分析は単純集計後,基礎統計量の処理を行い,調査の得点と対象者の属性をt検定にかけた.結果,回収は152名(回収率は65.0%),急性期病棟の看護師長の職務満足度の平均は170.9±25.6点であった.また年齢が46歳以上の者,看護経験年数が24年以上の者,職位経験が6年以上の者は職務満足度が高かった.人員配置基準7:1の導入は,職務満足度全体としては影響していなかったが,構成要素である「医師と看護師間の関係」,「看護管理」においては,影響していることが示唆された.

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© 2012 日本クリティカルケア看護学会
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