2022 年 42 巻 2 号 p. 223-226
症例の概要:82 歳,男性.認知症,脳梗塞後遺症を発症していた.治療経過:上下顎総義歯の修理を行った後,フードテストにより咀嚼状態を把握し,河原のリマウント調整法に従ってセントリックバイトを採得後,リマウントして,簡易的フルバランスオクルージョンを付与し,「前歯でも嚙める義歯」とした.結果と考察:義歯調整後,フードテストの結果は改善し,周囲の評価や臨床所見から認知機能及び脳梗塞後遺症,顔面麻痺の改善が認められた.河原らの義歯調整法により食生活はもちろん,QOL の向上と認知症の改善が得られた.