日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
口腔周囲筋がGBR の結果に影響した2 症例
木下 俊克
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2022 年 42 巻 2 号 p. 235-245

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抄録

インプラントの埋入に際して歯槽提の骨幅や高さの不足があり,メンブレンや骨補塡剤を使用して骨造成を行う(Guided Bone Regeneration 以下GBR)必要がある症例の治療経過に関して,口腔周囲筋の力の影響への配慮の重要性を実感する機会を得たので報告する.【症例1】施術部位1 に関しGBR を行ったが,口唇の力により創部の安定が得られず,期待した成果が得られなかった.【症例2】口腔周囲筋への配慮なく施術し,期待通りの結果が得らなかったが,頰筋の影響を排除したところ,治療が円滑に進み,長期に良好な状態にある症例を経験した.GBR が必要なインプラント治療の際は診査診断の段階から口腔周囲筋への配慮が必要で,特に手術直後の創部への口腔周囲筋の力を排除することが治療の成否を分けることが示唆された.

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© 2022 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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