抄録
口腔機能発達不全症が保険収載されて7 年が経つ.私たち歯科医療従事者がこの問題に取り組み始め,臨床現場での支援が少しずつ浸透してきているが,実際に子どもたちの口腔機能が向上してきているかといえば,その実感はあまりない.口腔機能を何をもって評価し比較するかといったことも定まらない中であるから,実際に改善しているか悪化しているかを捉えることも難しいが,だからこそ科学的根拠に基づいてこの分野で対応することは今後必須である.そのためにも本稿では,まず口腔機能の育成と食行動の発達に関連する母乳育児支援,離乳食支援について現在得られる根拠を整理し,子育て支援へと繋げていきたい.