日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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下顎臼歯頬側部における標準的な歯牙および歯槽形態を求める研究
阿部 二郎久保木 寛明酒井 尊子高山 寿夫
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2003 年 23 巻 3-4 号 p. 232-237

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抄録
下顎臼歯頬側部における歯冠軸の極度な舌側傾斜や付着歯肉の喪失, さらに口腔前庭の狭小は, 後に歯肉退縮や清掃不良などの問題を引き起こし, 知覚過敏, 楔状欠損, 根面カリエス, 歯周炎, 補綴物のマージンの露出などのより深刻な問題に発展する.このような問題を事前に避けるには, 下顎臼歯頬側部の歯・歯槽部の形態を診査・診断することが重要で, その基準となる指標が必要である.
正常歯列を有する日本人若年者男女22名 (男子9名, および女子13名) を選び, それぞれの下顎歯列模型を計測材料として下顎臼歯部の頬側歯冠部と下顎頬側歯槽部の計測を行った結果, 標準的な下顎臼歯部歯牙・歯槽形態の計測データおよび図形が得られた.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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