2008 年 28 巻 1-2 号 p. 64-71
インプラント義歯に磁性アタッチメントを用いる方法は, 磁性体の進歩により有床義歯補綴に有効な手段として応用されている.インプラント義歯は, 固定性の補綴と比較して多くの利点がある.しかし, 可撤性の義歯で患者の満足を得て, その機能を最大限に発揮させるには, 適応症の十分な検討と綿密な治療計画が必要である.今回, 異なった欠損様式においてインプラントと磁性アタッチメントを用いることにより, 良好な結果を得た.その所見を報告し, 治療経過の検討を行う.