抄録
近年,イエナプラン教育が注目されている。イエナプラン教育の対話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本活動の中の仕事に含まれるブロックアワーに焦点を当てた研究を行った。本研究の目的は,児童が初めてのブロックアワーを体験した際にどのような動きをするのか,どのような振り返りをするのかの2点を明らかにすることである。SCATによる分析・ビデオ記録を用いた児童の動きの分析・カイ二乗検定を用いて自立と共生を意識した質問の分析を行った。その結果,ビデオ記録から学習形態を児童が自ら場所を選択しながら学習に取り組む姿が確認された。また、振り返り分析では児童が自ら学習を調整できた、協力し合うことができたなどの記述内容が見られた。