抄録
本研究の目的は,高校教師の教師特有のビリーフについて,学校タイプを考慮して検討することであった。教師153名を対象に,調査対象校を「進学校」,「進路多様校」,「非進学校」に分類した上で分析を行った。まず,因子分析の結果から,「生徒管理・生活指導」,「教師の熱意・使命感」,「期待する生徒の行動および態度」,「生徒に期待する教師への信頼感」,「権威・役割志向の教師の対応」の因子構造であることが明らかになった。そして,分散分析の結果から,教師特有のビリーフが強い領域は学校タイプにおいて差異があることが認められた。以上の結果から,高校生に対する一次的,二次的援助を検討する際には,教師のビリーフを考慮することで,より効果的な援助になることが示唆された。