抄録
本レポートは,東日本大震災後の混乱が続く中で,生徒の心のサポートを行った事例である。具体的な取り組みとして,2つの中学校が1つの校舎で生活を送る上でのルールの設定,および,生徒同士のふれあいのある人間関係の形成を目的とした集団形成の基盤づくりを行った。その結果,震災から4ヵ月後において満足型学級集団に在籍していた生徒は,その他の学級集団に在籍していた生徒よりも心理的ストレスが低下していたことが明らかになった。この結果から,災害後の生徒の心のサポートとして,①集団形成の基盤づくりを確実に行う,②的確な実態把握をしてから対応する,の2点が重要であることが示唆された。