学級経営心理学研究
Online ISSN : 2434-9062
児童における孤独感対処方略の有効性に関する研究:学級生活満足度の観点から
西村 多久磨村上 達也
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 11 巻 1 号 p. 45-52

詳細
抄録
本研究では,児童の孤独感対処方略の有効性に着目し,孤独感や孤独感対処方略の使用,そして学級生活満足度との関連について検討した。対象は小学校 4 年生から 6 年生までの 238 名(男子 120 名,女子 118 名)の児童であり,質問紙調査が実施された。分析の結果,孤独感対処方略の中でも肯定的思考と社会接触の有効性が肯定的に評価されていることが明らかにされた。また,学級生活満足度によって孤独感対処方略の有効性の得点が異なることも示された。学級生活満足度の観点から児童の孤独感への対応について議論された。
著者関連情報
© 2022 日本学級経営心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top