学級経営心理学研究
Online ISSN : 2434-9062
小学校教師の学級じまいに関する基礎的研究
―「進級ギャップ」に備えるために―
藤原 寿幸, 森永 秀典
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2025 年 14 巻 1 号 p. 29-40

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抄録
本研究の目的は,小学校教師の学級じまいの実態,特に指導行動や活動に着目して,指導機能を抽出し,教師の指導行動の類型を検討することであった。その結果「学級じまいにおける教師の指導行動」として,「成長促進機能」「リレーション促進機能」「未来接続機能」の3つの機能が抽出された。また,その3つの機能を組み合わせた8つの指導行動タイプを試案した。これまであまり検討されてこなかったことから,適切な実践の計画がなされにくくなっていた「学級じまい」の指導・援助の指針として,「学級じまいにおける教師の指導行動」の3つの機能の視点から考察できるようになったこと,効果的な学級じまいの実践計画が立てやすくなったこと,学級じまいの整理がされたことなどが本研究の成果として挙げられた。課題としては,本研究によって抽出された「学級じまいにおける教師の指導行動」の機能の組み合わせによる8つの指導行動タイプとその効果については,今後3つの指導機能に関する尺度開発を行い,量的な研究により実証的に検討していくこと,また,本研究で抽出された「未来接続機能」は,現在の児童の学級への適応を促すための機能に留まらず,進級後の児童の学級への適応を志向した機能であると考えられ,今後の研究においては,「進級ギャップ」の解消に向けた小学校教師の「未来接続機能」の具体的な発揮の仕方についても検討していく必要性があることなどが挙げられた。
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© 2025 日本学級経営心理学会
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