抄録
本研究は,教員組織の現状について探索的検討をすることが目的である。研究1では,教員組織所属意識尺度(河村・武蔵・藤原,2014)を元に,①教育実践の向上を目指して教員個々の自主的に学び続ける意欲と行動の高さ,②学校全体の教育活動に対して組織的に取り組めるような同僚性・協働性についての意識と行動の高さ,の2点について,3つの地域の学校の教員たちの実態調査および比較検討を行った。また,研究2では,管理職に聞き取り調査を行い,①②のバランスから形成される代表的な教員組織の形態を抽出した。研究1,2より,各学校の教育実践の向上には,各学校の教員組織のあり方が関連している可能性が示唆された。