2013 年 17 巻 1 号 p. 17-24
3/11以降,多くの大学において事業継続計画Business Continuity Plan(以下、BCPという。)の検討が行われており、いくつかの情報系センターでは、発電機の設置や学外への業務委託等が行われている。しかし、これらを行う場合のコストや全体最適を検討している事例は、少ない。本論文では、リスクをモデル化し、いくつかのケースを想定し、それぞれに必要な対策コストを概算することにより、どのような対策を行うか検討した。その結果、システム集約化を行うことと学内と外部にあるデータセンター(以下、DCという。)を活用することにより、BCPを意識しながら、運用コストを低く抑えることができることが判明し、これらの対策を実施することになった。